よいおとしを。
いつも突然ですみませぬ。
実家に帰ってきます。
そのあと夫の実家で年越してきます。
みなさまよいおとしを。
しばしさらばなのです。
食卓は、今日が一回しかないことを教えてくれる絵が描かれたキャンパスのようなものだ。描かれた絵は、その日のうちに消えてなくなってしまうが、テーブルを共にした人びとの頭の中には、かけがえのない思い出が刻まれる。それはお金では買えないし、消えてしまうからこそ残るものである。 なくなってしまうのにていねいに作っていくなんて、まるでチベットの砂曼荼羅のようだ。
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